2011年 9月号

テニスの国別団体戦として、男子のデビィスカップと女子のフェドカップがあります。
日本は男子がインドとのプレーオフに勝つと、ワールドグループ入りを決めます。
女子はアルゼンチン戦の勝利によりワールドグループに復活を果たしました。
テニスのワールドグループは、男女共16カ国ですから(サッカーは32カ国)何とか頑張ってもらいたいものです。

私は、テニスとサッカーが競技人口やプロ化を含め、世界の二大メジャースポーツと思っていますので、日本の男女同時のワールドグループ入りを大いに期待します。
日本の男女のトップ錦織、森田両選手が現在世界ランキング50位以内におりますが、ワールドグループ入りをするには、彼等の次の選手が早く出てくることが不可欠だと思います。

世界テニスツアーも今年最後のメジャー大会、全米オープンで最終盤になります。
特に、錦織選手はこの全米オープンを得意にしていますから、今年も大活躍が期待できると思います。

2011年5月号

錦織圭選手がついに、日本人選手として過去最高の男子シングルス世界ランキング46位になりました。
右ひじの故障、手術で昨年1年間を棒に振ってのカムバックですから、大変な頑張りだと思います。
しかし、彼本人も言うように、これはあくまでも通過点であり、これからウィンブルドン(全英オープン)までのヨーロッパの各大会で、いかに活躍するかがポイントです。

6月のグランドスラム大会の全仏オープンまですべてアンツーカー(赤土)コートの大きな大会(スペインオープン・イタリアオープン他)が続きます。
私も現役時代同じようにこの時期同じ大会を毎年転戦しましたが、世界中からアンツーカーコートを得意とするヨーロッパや南米のクレーコートスペシャリストの選手が出場し、錦織選手には相当タフな試合になります。

しかし、この数週間の活躍がまずは世界ランキング20番前後に行くひとつの大きなポイントになります。
彼の周りの外国人選手達も21歳の錦織圭を必ずトップ10に入る選手と思っているだけにこれからの半年間が大変大事なシーズンになります。

2011年3月号

今年のグランドスラム大会第1戦のオーストラリアンオープンが、男子はジョコビッチ選手(セルビア)、女子は中国の李選手を破ったクリステル選手(ベルギー)の優勝で幕を閉じました。
男女決勝進出4人のうち、男子準優勝のマレー選手(イギリス)を含め、3人がヨーロッパ選手でした。
その中で、世界テニスのプロ化以後初の中国人、李選手のグランドスラム大会決勝進出は大変な快挙となりました。
又、今大会の優勝賞金は男女共1億8千万円という減額であり、準優勝の李選手も9千万円を獲得しました。
日本人と体形が殆ど変わらない中国人選手の活躍は、日本人を含めたアジア人選手の大きな刺激になったはずです。
日本期待の男女の20歳コンビ、錦織圭選手と森田あゆみ選手も世界ランキング50位以内寸前のところまで来ていますので、今年のこれからの活躍が大いに楽しみです。

2010年9月号

今年のウィンブルドン選手権女子ジュニア部門(18歳以下)で、日本の石津幸恵選手が準優勝しました。
この部門の決勝戦進出は、40年前の沢松和子選手以来の快挙になります。 ウィンブルドンのNo1のコートで、1万人の大観衆が見守る中でのファイナルセット、4−2リードからの逆転負けではありましたが、大健闘でした。 この時点での実績からすると、大人のツアー大会で将来最低でも世界トップ30位以内は確実と私は見ます。

石津選手は全国小学生選手権大会の第22回大会(平成16年)の優勝者です。私がディレクターを務めるこの全国小学生選手権大会は、今年で28回目を迎えました。 現在活躍中の若手、錦織選手や奈良くるみ選手もこの大会の優勝者であります。
毎年この大会の男女の決勝進出者2名を海外派遣し、私も監督兼コーチという立場で今年も日中対抗戦(中国北京市8月30日〜9月2日)に行って参りました。

この将来の日本テニス界をリードするであろう彼等には、大変貴重な体験になると思いますし、自分の経験から海外で外国選手と戦うためにはどうすれば良いのかなどのアドバイスも毎年行ってきました。
試合後毎晩行うミーティングでは、「今から話すことは今後君たちが日本だけではなく、世界のトップを目指すという前提で話します。」と毎年言い続けています。


2010年7月号

錦織圭選手が約1年ぶりに復活しました。 5月の全仏オープンは怪我による公傷制度の適用で、幸運なことに本選からの出場となり 見事1回戦を勝ち抜きました。 1回戦の相手は世界ランキング50位で、22歳の南米コロンビア期待の若手選手でした。
全仏オープン使用のアンツーカーコート(赤土)を得意とする強豪を撃破したわけですから、本人も復活の手応えを感じたと思います。 また、続く全英オープン(ウインブルドン)は、主催者推薦(ワイルドカード)で本選からの出場ですから、彼の好きな芝のコートでの復活、大活躍が期待されます。 主催者出場枠を貰ったと言うことは、一昨年を肘の故障で棒に振った若手のホープ、錦織選手に対する世界テニス界の期待の表れと強く感じます。

一方、日本女子選手は、何と言っても、全仏オープン1回戦で第9シードのサフィナ選手(ロシア)を破った、クルム伊達選手に尽きます。 サフィナ選手はつい1年前まで世界ランキングNo1であり、まだ25歳という若さとパワフルな大型選手と言うことからしても、大変な快挙です。
この事は、日本選手のパワー、体格で世界に通用するには、クルム伊達選手のライジング打法を手本にすることだと、日本テニス界に証明したいと思います。

2010年5月号(その2)

世界テニスツアーも5月に入り、大きな大会(マスターシリーズ)が続々と始まります。
6月の全仏オープン、ウィンブルドン(全英選手権)に向け、各選手がどのような活躍をするのかが今から大変楽しみです。
日本男子の錦織選手もようやく肘の故障が治り、通常よりもワンランク下のチャレンジャー大会から再スタートを切りました。彼に与えられた公傷制度を使ったとしても、今後のグランドスラム大会を含めた大きな大会は、おそらく予選からの出場になると思いますが、なんとか頑張ってもらいたいものです。
一方、日本の女子ではクルム伊達選手が、世界ランク50位以内突入の一歩手前まできました。
昨年は、ランキング的に殆どの大会が過酷な予選3回を戦ってからの本選でのプレーでしたので、若手選手に比べて体力面でやや劣る伊達選手には不利でした。今回は、グランドスラム大会をはじめとした殆どの大きな大会が、本選ストレートインですから活躍が大変期待できます。


2010年5月号

世界テニスツアーもオーストラリアオープンからいよいよスタートしました。
なんと、中国女子選手がシングルスでベスト4に二人入りました。私も毎年日中対抗戦で、日本の
ナショナルチーム(12歳以下)の監督として北京に遠征し、彼らの脅威的なテニスの進歩には驚かされています。特に女子ジュニア選手の身体能力と勝負に対してのガッツは、将来世界に通用しても不思議でないと数年前から思っておりました。

さて、錦織圭選手ですが、肘の経過も良好で、大会に復帰も秒読みの段階です。幸いなことに公傷制度の適用があり、9大会ほど世界ランキング110位の位置で大会にエントリーが出来ます。
彼のライバルであった若手のアルゼンチンのデルポトロ選手は、現在ランキング5位まで上昇しています。まずは、早くランキングトップ50位にカムバックして、来年にはトップ10を狙ってもらいたいものです。


2009年6月号


世界のテニスツアー大会も6月から9月にかけての4ヶ月間に、全仏オープン、ウィンブルドン、(全英オープン)、全米オープンとビッグなグランドスラム大会が開催されます。
日本選手も含め各選手は、それぞれの大会につく高額な賞金(優勝の場合日本円で1億5千万円)と、その賞金額に比例した世界ランキングの元となる国際ポイントを獲得するために、1年で一番集中する時期に入ります。

日本の錦織圭選手も一時世界ランク50位代まで昇りましたが、残念ながら肘の故障で最近3ヶ月試合から遠ざかり、練習で調子を図っています。
全仏オープンは、本戦からの出場ですので、同じ本戦からの出場権を得ている女子の杉山選手、森田あゆみ選手共々頑張ってもらいたいものです。
後、ここ数ヶ月海外の試合を転戦し、所どころで優勝しランキングが急上昇、復活しつつあるクルム伊達選手にもこれから始まる3つのグランドスラム大会での活躍を大いに期待したいものです。